今年は侍ジャパンの最年少で東京五輪に出場し、金メダル獲得に貢献。チームでも中心選手としての自覚が十分。常にベンチで声を張り上げている。打撃も7月まではなかなか上向かなかったが、8月は月間打率.378、5本塁打、12打点、9月も月間打率.348、5本塁打、23打点と暑さと共に調子を上げた。10月に入っても好調でリーグ優勝と共に、2冠王に向けて視界良好だ。
中日担当を過去にしていたスポーツ紙記者が「こんな数字見たことない」と驚くデータがある。今季中日の本拠地・バンテリンドームナゴヤで13試合出場し、打率.300、4本塁打、12打点。この4本は全て逆方向の左翼席に運んでいる。
「広いバンテリンドームナゴヤは投手有利と呼ばれ、甲子園と並んで本塁打が出にくい球場の1つです。それなのに逆方向にシーズン4本の本塁打…。そんな打者は今まで聞いたことがありません。長打を防ぐために外角攻めがセオリーですが、村上には通用しない。将来は50本塁打、バレンティンの日本記録60本塁打を超える可能性が十分にあると思います」
村上のアーチはロマンが詰まっている。リーグ優勝に向け、4番の一撃でラストスパートをかける。(牧忠則)
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