■夫婦だからこその感情


ryuchell:ひろゆきさんって自分のこと好きですか?


ひろゆき:めちゃめちゃ好きです(笑)。


ryuchell:ですよね。そんな感じがする(笑)。僕は自分のことも好きだけれど、人も好きなんですよ。だから、どこかで好かれたいという感情があって。ひろゆきさんは人に期待せず、軸にあるのは常に自分。そんな方がどんな人を好きになったか気になります。今のパートナーさんは、どんな方なんですか?


ひろゆき:性格悪いですよ、うちの彼女(笑)。


ryuchell:ははは! どこを見て一緒になろうと?


ひろゆき:とくに一緒にいて困ったことがないから、それでいいかなっていう感じですかね。結婚の前に7年ぐらい付き合っていたので。


ryuchell:夫婦で何か大切にされていることやルールはありますか?


ひろゆき:怒った時に過去の話をしない。


ryuchell:ああ~!


ひろゆき:あの時こんなことがあったじゃないか、というようなことを言い出し始めちゃうと、一緒にいる期間が長ければ長いほど、相手を攻撃する材料が増えていくじゃないですか。だから、今の争いごとに過去の問題を持ちこまないというルールにしています。あと、建設的な話ができない時には話をしない。


ryuchell:夫婦だからこそ自分のつらさをわかってほしくて、相手に感情をぶつけてしまいそうになる。でも、どんな時でも思いやりの気持ちをもって接したいと僕は思っています。僕の人生のテーマは「愛」なんですが、ひろゆきさんが生きていく上で大切にしていることって何ですか?


ひろゆき:「自分が決めたルールは守る」ですかね。それはたぶん、子どものころからずっとやっているんじゃないかな。あと、自分が不快になると思ったらやらない。言ってしまえば単なるわがままなんですけど。


ryuchell:そんなことないですよ。僕は好きな生き方です。これって必要?とか、これって守るべき?とか、自問自答してルールを作るのは素敵なことだと思います。


ryuchellさんとひろゆきさん(photo 写真部・松永卓也 hair & make up megu)
ryuchellさんとひろゆきさん(photo 写真部・松永卓也 hair & make up megu)

◎ryuchell(りゅうちぇる)/1995年、沖縄県生まれ。タレント。2016年にモデル・タレントのpecoと結婚。1児の父となった現在、育児などについて積極的に発信している


◎ひろゆき/1976年、神奈川県生まれ。実業家、著作家。インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者。2015年から英語圏最大の匿名掲示板「4chan」管理人


>>【後編】ひろゆきに質問 ryuchell「今メディアに出る理由って何ですか?」へ続く


(構成/編集部・藤井直樹)

AERA 2021年10月18日号より抜粋

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ryuchell & peco

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ryuchell タレント・株式会社比嘉企画代表取締役。1995年生まれ、沖縄県出身。個性的なファッションと強烈なキャラクターで注目を集め、パートナーのpecoと多数のバラエティ番組に出演。pecoと入籍し、一児の父となった現在は育児やSDGs・報道番組への出演など活動の幅を広げ、2020年よりNHK「高校講座・家庭総合」のMCを務める。自身SNSでの”自己肯定感”に関する発信がたびたび話題となり、2021年に初の著書となる「こんな世の中で生きていくしかないなら」を出版。現在は女性誌等で5本の連載を持つ。 peco モデル・タレント。1995年6月30日生まれ、大阪府出身。原宿系ファッションのカリスマ読者モデルとして10代を中心に人気を集める。パートナーのryuchellとバラエティ番組やTVCMに多数出演。一児の母となった現在は育児や生活の様子を投稿したSNSが人気。

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