ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、トイプードルの栗太郎ちゃんです。
【写真】こんな姿見たことない! 枯れ葉をやさしく抱えて立ち上がる猫
* * *
5年前のクリスマスイブ前日、連れ合いから「他の子犬の下敷きになっているワンコがいる。連れて帰ることにした」というメールが届きました。何を言っているのか理解できません。
帰宅して話を聞くと、「ペットショップに体の小さなトイプードルがいて、他のワンコに乗られ、ひっくり返され、やられっぱなし。わが家で飼うことにしたので、明日あなたが引き取りに行って」とのこと。
生後3カ月の焦げ茶色の赤ちゃん。体重1キロちょっとの小さなワンコ。名前は栗太郎(雄、5歳)。愛称クリちゃん。
あまりの弱々しさに、夜はサークルの横に布団を敷いて添い寝を1週間。ちょっとでも寂しげな声を出そうものなら、柵の隙間に指を差し入れ、指をなめさせる。犬ばか、親ばかを絵に描いたような私がおりました。
順調に体重も増え、元気に走り回るようになり、私はうれしくて年がいもなく、かけっこ、球拾いに付き合いました。
1歳を超えたある日。大好きなかけっこの途中で、キャイ~ンと鳴き、うずくまりました。ひざ関節が外れやすい疾患「パテラ」でした。
後ろ脚左右両方の手術をする必要があり、時期をずらして手術を受けました。今では何の心配もなく、公園の芝生を私と走り回っています。
近所の障害者、高齢者施設を訪れてボランティア活動。車イス利用者のひざに乗ったり、認知症の方になでてもらったり。また、障害のある方のリハビリ相手としてボール拾いも担当しています。
人が好き、犬が好き、猫も好き。公園で会う仲良しワンコには、自分のお菓子を分けてあげる、優しい心のワンコに成長しました。(神奈川県藤沢市/60歳/自営業)
【原稿募集中!】
「犬ばか猫ばかペットばか」では、みなさまからの原稿をお待ちしております。
原稿は800文字程度で、ペットのお写真を添付のうえ、下記メールアドレスまでご送付下さい。
必ず名前、住所、年齢、職業、電話番号のご記入をお願い致します。
尚、掲載は本コーナー(外部配信含む)と「週刊朝日」の誌面となります。謝礼は6千円。
mypet@asahi.com
※著作権は本社に帰属します
※週刊朝日 2021年11月5日号