昨年の日本シリーズ第2戦ソフトバンク対巨人7回表、満塁本塁打を確信したデスパイネは高々とバットを掲げた。巨人の助っ人になる日も?(C)朝日新聞社
昨年の日本シリーズ第2戦ソフトバンク対巨人7回表、満塁本塁打を確信したデスパイネは高々とバットを掲げた。巨人の助っ人になる日も?(C)朝日新聞社

 現在は投手では菅野智之、野手では坂本勇人丸佳浩ら30代の中盤に差し掛かる選手がチームの中心。そんな中で戸郷翔征、高橋優貴、松原、若林など投打で20代の選手が実力をつけてきてはいるが、今後数年を見据えると不安な部分は多い。そこで安定的に勝利を積み重ねるためには当然補強は必要になってくる。

「これまで以上に活発な補強をするはず。FA市場の野手では鈴木誠也(広島)がメジャー挑戦、宮崎敏郎(DeNA)は残留が決まっている。デスパイネ、グラシアル(ソフトバンク)、レアード(ロッテ)という実績抜群の助っ人たちがターゲットになる。(FAの市場には)弱点と言われる捕手に梅野隆太郎(阪神)もいる。投手では大瀬良大地、九里亜蓮(ともに広島)、又吉克樹(中日)、山崎康晃(DeNA)など好投手も並ぶ。極端な話、可能なら全選手欲しいくらいではないか」(在京球団編成担当)

「投打において戦力を厚くするのが第一目標。また他球団の中心選手を引き抜き戦力ダウンを狙うにも有効的。全権を与えられている原辰徳監督は勝利への執着心を人一倍燃やしているはず。今年シーズン途中に中田翔日本ハムから獲得したのも『勝つためにはなんでもやる』と腹を括ったからだろう」(スポーツ紙デスク)

 デスパイネ、グラシアルは日本シリーズで2年連続4連敗を喫したソフトバンクの主力だった。ここ数年は成績が落ちてはきているが、勝負強さを兼ね備えた魅力的な選手には間違い。また大瀬良、九里の同リーグの先発投手に加えて又吉、山崎など実績ある投手がブルペン陣に加われば安心感は増す。

 リーグ2連覇を果たしたが日本シリーズでは屈辱を味わった。捲土重来を目指した今季はリーグ優勝を逃しただけでなくシーズン負け越しという屈辱を味わった。まだ、CSでは勝ち残っており日本一の可能性はあるが、球界の盟主としてこのままで良いはずがない。「生え抜きを育てない」などと揶揄されようが、しばらくは外からの血に頼りつつ頂点を目指すことになりそうだ。選手を育てると同時に巨人軍は勝たないといけないからだ。

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