彭帥さんは自身の状況について「北京の自宅にいて安全で、今は自身のプライバシーを守りたい」と説明したという。
IOCの発表に続き、彭さんがテニスイベントで姿を現したことが報じられたが、安否に関する疑念を払しょくできたとは言い難い。
「身の安全が発信されているのは中国の国営放送や国家の関係の報道ばかり。彭さん自身のSNSで発信した形跡がない。違和感がありすぎるし、本当に自由に行動できる環境にいるのか疑問ですね。心配なのはこの後です。彭さんがプレーヤーとして復帰できるのか。このまま引退となると消息が追えなくなることが危惧されます」(前出のスポーツ紙記者)
SNS、ネット上でも「身の安全を担保された第三国で生放送で彼女自信の言葉で語られないと何一つ信用できない」、「バッハ会長は全く信用できない。なぜデリケートな問題に首を突っ込んで彼女が安全だと言い切れるのだろうか」などの指摘が相次ぐ。
彭さんの動向が注目されると共に、今回の一件は諸外国から「ボイコット論」が高まっている北京五輪の開催についても影響を及ぼしそうだ。
(安西憲春)