■パ・リーグベスト1:レアード(ロッテ)
成績136試合127安打29本塁打95打点0盗塁 打率.262
昨年は腰を痛めてわずか39試合の出場で6本塁打に終わったが、今年は復調しホームラン、打点ともにリーグ2位という見事な成績を残した。三振が多く、淡白な面はあるものの、高い弾道で打ち上げる打球が持ち味で、故障に苦しんだ昨年以外は常に30本前後のホームランを記録している。守備は年々動きが悪くなっており、今年はファーストでもリーグ最多となる11失策を記録しているのは少し気がかりだが、右の大砲が不足しているチームにとってはまだまだ貴重な存在となりそうだ。
■パ・リーグワースト3:ダーモディ(西武)
成績:11試合0勝2敗0セーブ0ホールド 防御率5.13
チームに手薄な左の先発候補として入団。初先発となった5月3日のオリックス戦では先発で5回を投げて無失点と好投したものの、徐々に打ち込まれる試合が増えて6月には登録抹消。8月にはリリーフとして一軍再昇格を果たしたものの、中継ぎとしても結果を残すことができずに1年で退団となった。150キロ前後とスピードはあるものの、リズムが単調で数字ほどの威力が感じられず痛打を浴びる場面が多かった。またタイプとしてもこれまでのキャリアもリリーフだったのが、開幕当初は先発として起用されたことも本人にとっては不運だったと言えそうだ。
■パ・リーグワースト2:ディクソン(楽天)
成績:38試合18安打4本塁打15打点2盗塁 打率.167
2018年にレッズでメジャーデビューを果たすと、翌年にはデトロイト・タイガースで97安打、15本塁打をマークするなど活躍。内野も外野もこなすユーティリティプレーヤーで、なおかつパンチ力もあるということが期待されて楽天が獲得したが、打率2割を大きく下回る成績に終わり、わずか1年で退団となった。パワーもそれなりにあったものの、外国人選手としては際立つほどではなく、守備での貢献度も決して高くなかった。どんな役割を期待しての獲得だったかがよく分からないという印象だ。内野も外野もそれなりに選手が揃っているチーム事情だからこそ、現有戦力にはないような明確な武器を持っている選手を狙うべきだった。