RADWIMPSのツアーが開幕「ありがとうしか出てこない」
RADWIMPSのツアーが開幕「ありがとうしか出てこない」

 RADWIMPSのオフィシャルライブレポートが到着した。

 「本当にあっという間で、本当に来てくれてありがとうございます。ありがとうしか出てこないな……。いろいろ話したいことはあるんだけど、こうやって顔と顔を突き合わせると、『ありがとう』以外出てこなくて。生で会ったあなたたち一人ひとりが俺にとってのリアルであり、この瞬間をずっと待ち望んでいた。ありがとう」

 本編、最後のMCで野田洋次郎はありったけの実感を込めるようにして、オーディエンスに感謝の意を述べた。去る11月23日に約3年ぶりのニューアルバム『FOREVER DAZE』をリリースし、そして約2年3ヶ月ぶりに開催するツアー【FOREVER IN THE DAZE TOUR 2021-2022】の初日を迎えられた喜びは、やはりこういった世界の様相を誰もが体感しているからこそ、格別だっただろう。

 12月4日、神奈川県・ぴあアリーナMM。RADWIMPSは野田洋次郎と武田祐介に加え、ツインドラムとして森瑞希とエノマサフミ、さらに今回のツアーから初参加となるツインギターのTAIKING(Suchmos)とマスダミズキ(miida)という布陣でそのステージに立った。ツアーは始まったばかりなのでセットリストや演出面の詳細は伏せるが、とにかくそのアンサンブルはフレッシュだった。たとえば『FOREVER DAZE』から披露された「桃源郷」や「MAKAFUKA」然り、RADWIMPSはこうも幾度となく生まれ変わるようにして新しい息吹をまとえるのかという感嘆の念を楽曲が重なっていくごとに覚えたし、このバンドのあり方そのものがまた『FOREVER DAZE』というアルバムのメッセージ性=「どれだけしんどいことがあっても、自分は揺らめきながら、たゆたいながら音楽を作っていくんだなと思えました」(野田洋次郎が『FOREVER DAZE』に寄せたコメントより)という意思を体現しているとも思った。

 『FOREVER DAZE』の収録曲が既存の楽曲群とどのように交わり、有機的な融合を果たすのか。あるいは、映像作家の山田健人が手がける演出は巨大なビジョンに映えるモーショングラフィックや最新の技術を存分に活かしたライティングで『FOREVER DAZE』の世界とRADWIMPSの現在地を立体的に際立たせているので、そのあたりもぜひ注目してほしい。

 RADWIMPSがRADWIMPSを活き活きと更新するツアーが、幕を開けた。

Text by 三宅正一
Photo by Takeshi Yao

◎ツアー情報
【FOREVER IN THE DAZE TOUR 2021-2022】
2021年12月04日(土)神奈川県・ぴあアリーナMM
2021年12月05日(日)神奈川県・ぴあアリーナMM
2021年12月21日(火)福岡県・マリンメッセ福岡A館
2021年12月22日(水)福岡県・マリンメッセ福岡A館
2022年01月08日(土)千葉県・幕張メッセ国際展示場9-11ホール
2022年01月09日(日)千葉県・幕張メッセ国際展示場9-11ホール
2022年01月18日(火)兵庫県・神戸ワールド記念ホール
2022年01月19日(水)兵庫県・神戸ワールド記念ホール
2022年01月25日(火)愛知県・日本ガイシホール
2022年01月26日(水)愛知県・日本ガイシホール
2022年01月29日(土)宮城県・セキスイハイムスーパーアリーナ
2022年01月30日(日)宮城県・セキスイハイムスーパーアリーナ_
https://radwimps.jp/foreverinthedaze/