「ホームページに読んで面白いコンテンツを発信したら、もっと気軽に色んなことを質問してもらえるようになるのではという思いで始めました。2003年の開館当初に比べると、質問していただけることはすごく増えたと思います」

「覚え違いタイトル集」公開でレファレンスサービスの利用者は増えたものの、まだ一般に認知が広がっているとは言い難い。井藤さんはこう話す。

「私たちは質問を受ける体制を整えてカウンターに座っていますので、いつでも遠慮なく質問してきてほしいです。利用者から頂いた質問が、私たちの血となり肉となり経験値として蓄積されて、それがまた利用者の方に還元されていきますので」

 この機会に、タイトルを思い出せないあの本を図書館で探してもらうのもいいかもしれない。(AERAdot.編集部 大谷奈央)