歌手で女優の神田沙也加さん(享年35歳)が亡くなったことを所属事務所が19日早朝、発表し、芸能界に衝撃が走っている。
沙也加さんはミュージカル「マイ・フェア・レディ」に出演するため、公演が行われる北海道・札幌市内に滞在。18日は昼公演に出演予定だったが、休演が発表されていた。沙也加さんは同日、滞在していた22階建てホテルの14階屋上スペースで倒れているのが発見され、病院に搬送され、午後9時40分に死亡が確認された。
沙也加さんの母親で歌手・松田聖子さん(59)は死亡した18日、都内でディナーショーを行っていたが、19日は急きょ、中止となった。問い合わせが殺到した聖子さんの所属事務所ホームページのサーバーはダウン。レコード会社の公式ページで「未だこの現実を受け止めることが出来ない状態」と心境を文書で発表した。
芸能リポーターの石川敏男氏はこう話す。
「沙也加さんは仕事に対して真摯に向き合っていたから、ちょっと信じられなかった。母親の聖子さんから、仕事に関しては真面目に取り組むということを教え込まれていたから、すごく責任感が強い人でした。こんな結果になって残念です」
沙也加さんは松田聖子さんと俳優の神田正輝さん(70)の長女として1986年10月に生まれた。2人の結婚は「聖輝(せいき)の結婚」などと当時、話題になった。
13歳で芸能デビューし、2001年から05年頃は沙也加さんと母親の聖子さんがテレビの歌番組やバラエティ番組、CMなどでよく共演していた。
「聖子さんは一人娘の沙也加さんのプロモートを熱心に知り合いのプロデューサーに売り込むなどデビュー当初は支援していた。その後、沙也加さんの男性との交際、結婚をめぐって意見があわなくなり、疎遠になった時期もあった。しかし、そうした反抗期も今は乗り越えたはずです」(2人を知る芸能関係者)
沙也加さんは17年に俳優の村田充氏と結婚したが、19年には離婚した。現在、沙也加さんの所属事務所の社長は聖子さんの実兄が務めている。