
おそろいのTシャツを着たさまざまな年代の男女が、手分けしてお菓子や文房具などのプレゼントを箱詰めしていく。完成したBOXは、ひとり親家庭の子どもたち1万人・6000世帯に、クリスマス当日の日付指定の宅配便で届けられる。2日間で、のべ110人のボランティアスタッフの手を借り、今年も無事、配送が終了した。
ボランティアに参加した20代の男性はこんな思いを話す。
「ぼくの姉が離婚しているのですが、仕事に育児にひとりで奮闘している姿は本当に大変そう。姉のように苦労しているお母さんたちが、せめてクリスマスの日には笑顔になれたらいいなと思いました」
実際、プレゼントが届いた家庭からの声は感謝に満ちている。昨年の声から抜粋して紹介しよう。
「サプライズのクリスマスプレゼント、娘がとても喜んでいました。(中略)会社で理不尽なことをされ、精神的にいっぱいいっぱいの時、ハートフルファミリーさんと出会うことができました。ハートフルファミリーの皆さまには生活だけでなく、私の心まで支えていただいています。箱の中にはプレゼントとともに、皆さまのあたたかい心がぎっしりと詰まっています。まだまだ生活は大変ですが、おかげさまで前向きにがんばれます」
「すてきなクリスマスプレゼントをありがとうございます。仕事に家事に子育てに……バタバタと日々が過ぎていき、自分の時間もとれずストレスがたまる一方でしたが、私だけじゃない。支えてくれる人もいると、あらためて感じました」
25日、今年もプレゼントボックスが届いた全国のひとり親家庭では、子どもの喜ぶ姿とそれを見守る親のしあわせな時間が流れることだろう。(上條まゆみ)