元朝日新聞記者 稲垣えみ子
元朝日新聞記者 稲垣えみ子
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 元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。

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 エアコンなしが日常になっていた稲垣さんが、出張で空調完備のホテルに滞在し体調不良に。今回は1週間の外泊を身軽に乗り切る技を伝授します。

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 前回ご報告した通り、ホテルの空調に苦しみまくった1週間の出張だったが、一方、とても痛快な出来事があったので、今回はその自慢話。

 私、この出張を、ふだん近所でウロウロしている時と同じ、布のショルダーバッグ1個で難なく乗り切ったのであります! 中身はいつもと同じパソコンとケータイ、財布、名刺入れ、ペンケースとノート。プラスしたのは日々の習慣になっているマッサージ用のごま油を入れた携帯容器のみ。他のメンバーは全員スーツケース持参だったので、この身軽さは我ながら驚異的であった。

 もともと荷物は数ない方ではあったのだ。それでもこれまでは、1週間の外泊となればセーターや下着など数着の着替えは持参していた。それが常識ってものと思っていたのだ。しかし改めて考えたら、別に1週間同じ服を着ていたところで何の問題もないように思えた。冬なので大汗かくわけじゃない。下着だけホテルで毎日手で洗い、その辺に引っ掛けておけば良い。部屋がバリバリに乾燥しているので朝までには余裕で乾く。

 で、やってみた感想としては、もう全く何の問題もなかった。ただ一つ焦ったのは、ずっと着ていたジーンズのスカートが25年愛用しているボロボロの逸品だったこともあり、ふとした拍子にお尻のところがびりっと大きく破れた感触があったことだ。ヤバイ、と思ったが、防寒対策で下に自作の毛糸のパンツを穿(は)いていたので、まーいっかと何食わぬ顔をしてそのまま乗り切った。この間、特に誰からも何の指摘もされなかった。他人が何を着ているかなんて、案外だーれも気にしちゃあいないのだ。

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稲垣えみ子

稲垣えみ子

稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行

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