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今年の4月~6月は、北・東日本を中心に、いつもの年よりも気温が高く、半袖の出番が早くなる所もあるでしょう。梅雨入りのタイミングは、各地とも、平年より大幅にずれることはなく、雨量も平年並みの予想です。ただ、西日本では、雨量が増える可能性もありますので、ご注意ください。

4月~6月の高温 原因は?

気象庁は25日、4月~6月の天候の見通しについて「3か月予報」を発表しました。

それによりますと、4月~6月は、地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の温度が高いことに加え、ラニーニャ現象の影響が残るでしょう。その結果、期間の前半は、日本の北で上空の寒気が弱く、期間の後半は、全国的に暖かい空気に覆われやすくなりそうです。

【4月】北日本でも高温 桜が咲き進む暖かさ

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ただ、月ごとに細かく見ると、地方によって、気温が高くなるタイミングが違ってくるのが、ポイントです。

4月の平均気温は、北日本は「平年より高い」、東日本は「平年並みか高い」、西日本と沖縄・奄美は「平年並み」でしょう。

北日本を中心に、平年より気温が高いことで、桜前線の北上も、いつもの年より早くなりそうです。日本気象協会が24日に発表した「2022年桜開花予想(第7回)」によりますと、。4月上旬には東北南部、中旬には東北北部や長野の標高の高い地域で開花し、下旬にはいよいよ北海道で開花となる見込みです。

一方、全体的には高温傾向でも、一時的に「寒の戻り」となる日もあるでしょう。桜の咲く時期に、一時的に寒くなることを「花冷え」と言いますが、「花冷え」となる所もありそうです。最新の気象情報で、気温の予想も細かくチェックして、夜桜を楽しむ際などは、体を冷やさないよう、暖かい服装を心がけてください。

【5月】早い時期から半袖の出番も 沖縄・奄美は梅雨入り

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5月になると、北日本では、季節の歩みは少しゆっくりになりますが、季節先取りエリアが広がるでしょう。平均気温は、北・東・西日本で「平年並みか高い」予想です。

平年ですと、5月の日最高気温は、東京都心で23.6℃、大阪市で24.9℃と、昼間はシャツ一枚で、快適に過ごせる頃です。ただ、今年の5月は高温傾向ということで、最高気温が25℃以上の「夏日」が増える可能性があります。いつもの年より早く、「暑い」と感じられる日もあるでしょう。

一方、沖縄・奄美では、5月の平均気温は、引き続き「平年並み」でしょう。5月といえば、沖縄・奄美では梅雨入りする時期です。平年の梅雨入りは、沖縄では5月10日ごろ、奄美は5月12日ごろです。今年の5月は、沖縄付近では低気圧や前線の影響を受けやすく、平年と同様に、曇りや雨の日が多くなりそうです。

【6月】九州~東北の梅雨入りは? いつもの年より蒸し暑い

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そして、6月は、全国的に暖かい空気に覆われやすいでしょう。沖縄・奄美でも高温傾向になり、全国的に、平均気温は「平年並みか高い」予想です。

6月といえば、雨のシーズンで、いつもの年ですと、九州~東北でも次第に梅雨入りする時期です。6月の降水量は、全国的に「平年並み」でしょう。梅雨入りのタイミングが、大きくずれることはなさそうです。

梅雨入りすることによって、湿度が高くなるため、いつもより蒸し暑い日が増えるでしょう。今年は、食品の管理などに、一段と注意が必要です。

また、西日本では、湿った空気の影響を受ける時期があるため、降水量は「平年並み」の範囲でも、比較的、多い傾向が予想されます。梅雨時の「急な大雨」に注意するとともに、梅雨入り前から、大雨への備えを心がけてください。

【北日本】北海道・東北地方

【東日本】関東甲信・北陸・東海地方

【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部

【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方