話すとき、決して断言めいたことは言わない柄本さん。仕事を選ぶときのポイントを聞いても、「来りゃあなんでもやるんですよ。そういう仕事だもん」と答え、「俺たちの仕事の良しあしは、観る人に決めてもらえばいい」という。でも、今回の撮影のときのことを思い出してもらうと、「高橋伴明は、優秀だね。かっこいいよな」と、うれしそうな顔をした。
「撮影期間中に、俺、舞台をやってる最中で、あまり長時間、現場にいることができなかったりしたんだけど、やっぱりぼんはすごい。頭の中で、撮りたい画(え)ができあがっているからか、指示も的確だったし、どのカットの撮影も非常にスムーズでした。あらためて、『優秀な人だなぁ』って思いましたね」
(菊地陽子 構成/長沢明)
※週刊朝日 2022年10月14・21日合併号より抜粋