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小笠原近海で熱帯低気圧が発生し、徐々に北上する予想です。台風となる可能性は低いものの、週明け以降の本州付近の天気に影響が及ぶ可能性があります。今後の動きに注意が必要です。

熱帯低気圧発生

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きょう24日午前6時、小笠原諸島付近にある雲の塊が熱帯低気圧と解析されました。あす25日以降、次第に北上する見込みです。

ただ、熱帯低気圧の進路については現段階で予想に幅があり、進路はまだ定まっていません。日本付近に張り出している高気圧の動向次第で、さらに西寄りに進路をとる可能性もあり、最新の予想から目を離せない状況です。

発達の可能性低くても油断できず

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熱帯低気圧は「台風の卵」と言われますが、今のところ、この熱帯低気圧が台風にまで発達する可能性は低いとみられます。

ただ、前日23日の日本近海の海面水温を見ると、熱帯低気圧の周りは30℃前後、日本の南で27℃前後です。台風の発生する目安とされる海面水温が一般的に27℃ですので、進路とともに勢力についても注意が必要です。

週半ばに不安定な天気に

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熱帯低気圧が直撃しなくても、不安定な天気に注意が必要です。日本の南から本州付近にかけては、暖かく湿った空気の通り道が形成されていて、今後もしばらくこの状況が続きます。

仮に熱帯低気圧が衰弱・消滅したとしても、暖かく湿った空気の塊として、日本付近に流れ込む可能性があります。

この影響で、西日本から東日本を中心に、週明け以降、曇りや雨の日が多くなる見込みです。大気の状態が不安定となりやすく、いわゆる「ゲリラ豪雨」のような短時間大雨になるおそれもあります。熱帯低気圧の動向のほか、怪しい雲が見かけたら気象レーダーなどをこまめに確認したほうが良さそうです。

また、週明け以降も全国的に気温は高めで、日差しが少ない日でも厳しい暑さになります。熱中症対策も、引き続き万全に行ってください。