メタリカ、『ストレンジャー・シングス』ジョセフ・クインと「マスター・オブ・パペッツ」を楽屋で演奏
メタリカ、『ストレンジャー・シングス』ジョセフ・クインと「マスター・オブ・パペッツ」を楽屋で演奏

 Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でエディを演じている英国人俳優のジョセフ・クインが、先週末に米シカゴで開催された【ロラパルーザ】の楽屋でメタリカと対面を果たし、「マスター・オブ・パペッツ」のジャム・セッションを行った。

 2022年7月28日に出番を控えていたメタリカは、本番の数時間前にクインと楽屋で親交を深めた。『ストレンジャー・シングス』のシーズン4最終回には、クインが演じるメタル好きのエディが、メタリカの1986年の同曲を演奏することで仲間たちをヴェクナのしもべの怪物から守るというクライマックス・シーンがあり、楽曲の人気が再燃している。

 Netflixのアカウントで公開された動画でジェイムズ・ヘットフィールドは、「(ストレンジャー・シングスの)大ファンだ。シーズン1からずっとだよ。子どもたちと僕の絆を深めてくれている」と会場のバックステージ・エリアでクインに話している。

 何か月もかけてこの複雑なギター・ソロを弾けるようになったクインの努力をヘットフィールドは見過ごさず、正しく演奏してくれたことに感謝した。クインは、「2年間この楽曲しか聴いていませんでした。皆さんとは強いつながりを感じています」と述べている。

 その後、クインはメタリカのチューニング・ルームに招かれ、ヘットフィールドとギタリストのカーク・ハメットと共に「マスター・オブ・パペッツ」の出だし部分を巧みに演奏し、ドラマーのラーズ・ウルリッヒがビートを刻んだ。演奏を終えるとハメットが、「採用だ!」と冗談を言い、ウルリッヒも、「発表します。メタリカは5人編成になりました」とカメラに向かって話している。

 メタリカはジャム・セッションの最後に、『ストレンジャー・シングス』で使っていたものに似たB.C.リッチ・ギターにメンバーのサインを入れてクインにプレゼントした。

 その後、バンドはクイン演じるエディに敬意を表し、『ストレンジャー・シングス』の名場面が映し出された大きなスクリーンの前で、エディの演奏とシンクロさせながら「マスター・オブ・パペッツ」を演奏し、【ロラパルーザ】のセットを終えた。

 7月初めにシーズン4の最終エピソードが配信されると、メタリカはSNSで、「マスター・オブ・パペッツ」にスポットライトが当たったことへの興奮を投稿した。楽曲はドラマ効果で米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”のTOP40にも登りつめた。

 当時バンドは、「我々は皆、最終結果を見るのをすごく楽しみにしていたが、実際に見たら完全にぶっ飛んだよ。非常によくできていて、予告編でジョセフ・クインの手が数秒映っただけで曲を当てられた人もいたくらいだ!」とインスタグラムに投稿していた。