
結婚が「女性」を考えるきっかけ
これまでは、人種や美醜の在り方に意識が向いていたシャラさんだが、ロックバンド・OKAMOTO’Sのオカモトショウさんとの結婚をきっかけに、自分が「女性」であることをより考えるようになった。
もともと結婚願望はなかったが、「したことがないことはしてみよう!」という感覚で結婚を決めたというシャラさん。そのとき、結婚という制度は「女性が誰かのものになる」という見えない社会の感覚をひしひしと感じたという。
「私自身も夫もそんな考え方は持っていないし、お互い『女性は家にいるべき』という感覚も持ち合わせていないので、二人の間では何の問題もないんです。でも、社会の目は違いますよね。本当は二人ともが互いのものになっているはずなのに、女だけが誰かのものになっているという視線を感じました」
「夫のものになりたい」と考える人がいることは理解している。だが、それを押し付ける風潮にはノーを突きつけたい。
伝えたいことをどういう形で伝えるのがいいか、様々なことが今も模索中だと話す。
「自分がはらむ様々なマイノリティー性を発信していけたら、参考になる人もいるのではないかと考えています」
その一つが、文筆家としての活動だ。冒頭のコラムはSNS上で大きな話題を呼び、記事を読んだファッションブランド「LOEWE」の担当者によって、ブランドのキャンペーンが決まるなど反響もあった。
「LOEWEのような海外のハイブランドが私のコンセプトに注目してくれることは、すごい希望になりました。『(デザイナーの)J・W・アンダーソンがOKだって?ありがとう!』みたいな(笑)。私は今、モデルやテレビでのしゃべりのように、自分自身をお金に換えて生きています。自分のテーマにあるのが、目に見えない知性に価値をつけるということ。容姿だけではなく女性の知性やコンセプトに価値が付く構造が作られていったらいいなと思っていて、それにつながる一手だったと思います」