ノリにノッているとはこのことか。3年前にNHK連続テレビ小説「スカーレット」で大抜擢されて以来、ドラマや舞台へと活躍の場を広げ、今年はジャニーズJr.では超異例のソロコンサートを開催。10月1日からは主演舞台「ヴィンセント・イン・ブリクストン」で青年時代のゴッホを演じる。今、関西を中心にお茶の間をにぎわすAぇ(えぇ)! group(グループ)エースの、飾らない魅力が光る。
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──ゴッホを演じると聞いたとき、どう思った?
「おーゴッホか、大変やな」だと思います。やっぱり狂気の画家のイメージがあって。演じるのは画家になる前のゴッホなので、いろいろ勉強するところから始めました。
ちっちゃいころ家にゴッホの絵があって、ゴッホ展とかも行ってたんですよ。おかんが好きやったのか、ただただそういうのに触れさせておきたかったのか、わかんないですけど。でも僕、図工はめっちゃ好きでしたよ。
──正門さんのなかに狂気要素はある?
んー、Jr.の後輩でかわいい子がいたらハグしちゃいます[両手でぎゅっと抱きしめるポーズ]。小学生とかちっちゃい子すぎたら、僕も緊張しちゃうんですよ。でも中2、中3、高1らへんのかわいいなって子はもう、よしよししちゃう。まあ、本人はちょっと困ってますよね。周りの人にも気持ち悪がられるけど、やめられない(笑)。
──同じ表現者としてゴッホに共感する部分は?
リスペクトのほうが大きいかも。すごい純粋で影響を受けやすいというか、感受性が豊かというか。でも一回こうって思ったら、その他には目もくれず突き進んじゃう。そんな熱さと不器用さがかわいかったりして、僕もその次元まで行ってみたいなって。お芝居もそうだし、ジーパンとかギターも好きなので。
──「画家になる前のゴッホ」にちなみ、アイドルになる前の正門さんはどんな人でしたか?
普通の中学生です。ジャニーズも受かると思ってなかったし、社会科見学みたいな気分でした。将来について一番考えたのは高校卒業のタイミングですね。好きなことやりたいなあっていうのがずっと根底にあって、ギターの専門学校に行こうかなと思ったりもして。
でも関西Jr.っていうコミュニティーにずっといて、今はなにわ男子でデビューしてる西畑大吾とか大橋和也とか、学校の子たちよりも仲いい、親友みたいな人たちもいたし。好きなものもあって好きな人もいてってなったら、もうこの環境がいいよなって思って。割とすんなり決めました。