「新幹線の乗り心地やスピード感を大絶賛していました。『続編があったらまた乗りたい』と語ったうえで、固い握手を交わしていました」(配給会社宣伝部)
ブラピ御一行はその後、ジャパンプレミア試写会が行われるTOHOシネマズ二条に移動。
多くのファンが待ち構えるレッドカーペットを歩いて舞台挨拶会場に向かうわけだが、ファンたちの熱気を感じるや、
「実は数年前に新幹線に乗って京都に来たことがあったんですね。映画を撮影した時は、まるで京都に行った時のあの旅を思い出すという感覚でした。京都にこんなにたくさんのファンが集まっているとは。僕は京都の大ファンなので本当にうれしいです」
と語って、京女の心を揺さぶる。
のみならず、サインやスマホでの自撮りツーショットを願う彼女たちに、きちんと対応する。希望者全員の要望に応えるため、ちっとも前に進んでいかないのだ。
あまりにも時間がかかり、舞台挨拶が始まらない。そのためレッドカーペットイベントをいったん終了。舞台挨拶を終えた後に、改めて残りのファンのためにサービスをすることになった。
舞台挨拶では投げキスも披露。
その後でマイクを宙に放り、それをかっこよくキャッチしようとしたが、失敗。笑いを誘う三枚目的動きも見せた。
日本語版の声を担当する堀内賢雄が挨拶した際、声について「セクシー」と感想を述べたり。
司会者が真田に「ブラッド・ピットさんとの共演ですよね」と振ると、
「『サナダサンと共演してどうですか?』と質問するべきですよね。55年のベテラン(年数をしっかり修正)の持つエレガンスと格を映画に持ち込んでくれました。ドウモアリガトウ」
と割り込んでみたり。
会場を大いにわかせたうえで、ファンが待つレッドカーペットに戻っていった。
ブラピの日本愛は弾丸(ブレット)のように止まらない。(本誌・菊地武顕)
※週刊朝日 2022年9月9日号