先日、2児の母でもあるウクライナ人絵本作家のオリガ・グレベンニクさんがエンピツ一本で描いた『戦争日記』(河出書房新社・9月5日発売)を読みました。当たり前だった日常が、爆撃ごとに破壊されていく恐怖。差し迫る恐れのなか、苛酷な避難生活が、子どもたちの日常になっていく異常性。
ウクライナを始め、世界のあちこちで、まだ同じことが繰り返されています。馬鹿げたことだとわかっているのに、根絶が困難なのが戦争。二度と同じ過ちを繰り返さないことが、日本の責務であることを強く感じました。
○じぇーん・すー/1973年、東京生まれ。日本人。作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニスト。著書多数。『揉まれて、ゆるんで、癒されて 今夜もカネで解決だ』(朝日文庫)が発売中。
※AERA 2022年8月29日号