実家でハスキー犬を飼っていた旦那にとっては、にゃーちゃんが初の猫。それでも今やめろめろで、にゃーちゃんに話しかけるときは声が1オクターブぐらい上がります。彼女が旦那を受け入れてくれて、どれだけほっとしたことか。もしダメだったら、彼との関係も変わっていたかもしれない。なにしろ猫が最優先ですから(笑)。
気が付けば、そんなにゃーちゃんも10歳。シニアなんだな……って考えただけで、涙が止まらなくなります。こんなに癒やしてくれて、たくさんのものを与えてくれて。失うつらさを考えたら胸が詰まる。その日がくるのが怖いんです。4年ほど前、腎臓結石の手術をしたときも、予定の時間になっても麻酔から覚めないから、パニックになったぐらい。
今は、にゃーちゃんと私、旦那。2人と1匹で仲良く暮らせる幸せをかみしめています。猫の腎臓病の治療法が確立するかもしれない、というニュースを見たときは、本当にうれしかった。なんとかにゃーちゃんの寿命が延びるように、間に合いますように!と祈っています。
(浅野裕見子)
※週刊朝日 2021年12月31日号