■アグレッシブで大胆な一面も
さらに親や仲間との関係を大切にしているところもポイントだ。
「インタビューで『守りたい存在』ついて聞かれた浜辺は『一番は家族』と答えていたのが印象的でした。自分の芸能活動で迷惑がかかるのは嫌なので、自身の行動に責任を持ち、恥じない仕事をしていきたいと語っていました。また、『頑張っている同世代の友人たちにパワーをもらうことも多い』とも。頼れる存在は実は守りたい存在でもあり、友人はすごく少ないが、友人がピンチのときは必ず手を差し伸べると決めているそうです。若者世代はSNSを使いこなしていることもあり、そうした他者とのつながりに敏感なところもあります。浜辺さんはおとなしそうな昭和の女性というイメージを持たれがちですが、一方では、やはり今どきの若者らしさもあって、そんなところが10~20代から支持される一因かもしれません」
ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、そんな浜辺の魅力と今後についてこう分析する。
「清楚でおとなしそうに見えますが、ひとたび演技のスイッチが入ると、とてつもないパフォーマンスを発揮します。見る側の想像をはるかに上回る演技の振り幅がすごい。ドラマ『賭ケグルイ』や映画『約束のネバーランド』は非常に見応えがありました。また、コント番組でギャルにチャレンジしたりするなど、アグレッシブで大胆な一面もあります。まだまだ私たちの知らない引き出しがたくさんありそうで興味深い。かわいらしいルックスの中に秘められた凛とした力強さというか、パブリックイメージとのギャップが多くの人の心を魅了するのでしょう。これまでは映画での活躍の方が目立っていましたが、今回の『ドクターホワイト』をきっかけにもっとたくさんのドラマに出演して、さまざまな表情と演技を見せてほしいですね」
2021年10月に発売した写真集「浜辺美波写真集 20」(講談社)では、初めて水着姿を披露し話題を集めた浜辺。多面的な魅力で、ますますファンが増えそうだ。(丸山ひろし)