2021年、八面六臂(ろっぴ)の活躍をみせたのはタレントの滝沢カレン(29)だ。「おしょうゆを全員に気づかれるくらいの量」「無邪気にこんちくしょうと混ぜてください」など、常識をくつがえす表現で話題となった「カレンの台所」が「第8回料理レシピ本大賞」を受賞。11月に公開された生田斗真主演の映画「土竜の唄 FINAL」では、通称「サーモン」と呼ばれている警視庁組織犯罪対策部長の沙門夕磨役を好演した。相変わらずバラエティー番組でも不思議な日本語を操り、キュートな魅力を発揮。同世代の女性を中心に幅広い層から支持を得て、各所で引っ張りだことなっている。
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「滝沢さんは映画『ROOKIES-卒業-』や『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE』などに出演したことはありましたが、セリフが少なかったため、自ら『土竜の唄』が映画初出演だと話しています。生田さんにハニートラップをかけるセクシーなシーンも体当たりで演じ、『意外と演技が良かった』『悩殺された』と評判の上々でした。共演した仲里依紗さんはできあがった映画を見て、『肝が据わった方』と絶賛。一言一句間違えず、ビッシリ台本を覚えてきたというエピソードを明かしていました。滝沢さんは14歳くらいから女優に憧れていたそうで、洗面所の鏡の前でテレビの音に合わせて役になりきったり、指で水を顔につけて、涙を流すシーンを演じてみたりしていたそうです」(テレビ情報誌の編集者)
一方、突拍子もない独特の「カレン語録」は、誰もまねのできない滝沢のトレードマークになっており、その感性は多くの人の心を動かしている。2018年から続く単発番組「内村カレンの超社会科見学」(フジテレビ・11月15日放送)で共演する内村光良もそのひとり。内村は恒例企画の「滝沢カレンの人生相談」で飛び出す滝沢ならではの言語力と発想力を絶賛。初対面での緊張に悩む声優に対して「緊張を仲間に」と語りかけ、役作りで悩む声優には「恋愛はしなくても監督に頼ってもいいんじゃないのか。恋愛している人でもそれができるかっていったらできないんだよ」とアドバイス。内村は「的確で満点のでき。何度も重ねてきて蓄積され、精度が上がってきている」と感心しきりだった。