お笑いのファンの霊が山のように付いているという千鳥・大悟
お笑いのファンの霊が山のように付いているという千鳥・大悟

 テレビに出ている人の中には、近くからも遠くからも愛されるという両方の才能を持ち合わせている人もいるのですが、いずれにせよ表向きの部分がものすごく魅力的で、(会ったことのない視聴者が)画面越しに生き霊を飛ばすぐらい、感情を動かしてしまう。芸能界はそうしたことに関して、生まれ持った素質をもっている人の集まりなのだなと感じます。

――テレビに出る人たちは、どのような生霊の付き方なのでしょうか。

 遠くからたくさんの人に愛されているので、ものすごく微細な粒が大量に集まっています。見た目としては決してきれいなものではなく、正直に言ってしまえば気持ち悪いです(笑)。

 色は一般の方と同様、中間色が多いです。芸能人の場合は、ファンの人たちから「この人はこういう人であってほしい」という、自分の理想を押し付けられる職業。大好きという気持ちには、「私の想像している通りの人間じゃなかったらただじゃおかない」という感情もはらんでいるんですよ。なので、グレーの粒が大量にくっついています。これだけ多くの人の“業”のようなものを、生き霊という形で背負って生きている人気芸能人というのは、お金を稼げても大変な職業だなとつくづく思います。

――これまで見てきた芸能人の中で、特に印象的だった方はいましたか。

 すごいなと思ったのが、千鳥の大悟さん。最近は芸人とタレントやアイドルに求められることの境目がなくなってきています。そのため、芸人として売れて冠番組を持つような人でも、付いている生き霊はアイドルやタレント的な付き方の人が多い。そんな中、大悟さんには、彼が作るお笑いに対して、絶対的な信頼感と愛を持っているファンが山のように付いているんです。こんな人は、僕はほかに見たことがないです。ダウンタウンさんですら、もう少しアイドル的な付き方でした。大悟さんの付き方は、ファンからのお笑いへの信頼と愛であふれていて、本当にとんでもない方だなと思いました。一生忘れられないです。

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