6位:楽天
一軍主力投手:早川隆久
一軍主力野手:
一軍戦力投手:
一軍戦力野手:
二軍主力投手:高田孝一、(王彦程)
二軍主力野手:水上桂、黒川史陽、武藤敦貴
一覧に名前が挙がった選手は12球団で最少となる6人。ここ数年FAなどで積極的に戦力を補強した結果一軍の戦力は充実したが、若手に関してはかなり寂しい状況と言える。特に厳しいのが投手陣だ。昨年は早川が一軍で9勝、高田も二軍でチーム2位となる6勝とルーキーの2人が存在感を示したが、それ以外では二軍まで含めて戦力となっている若手は育成契約の外国人選手である王しかいない。支配下で指名している高校生投手がそもそも少なく、その中でも期待されていた藤平尚真が停滞していることも大きく響いている。現在のローテーションはベテラン中心だけに、数年後を考えるとかなり危険な状況と言えるだろう。
一方の野手も黒川と武藤は楽しみな存在だが、それ以外はかなり手薄な状況となっている。期待されながら停滞している内田靖人、オコエ瑠偉などは既に中堅に差し掛かっており、二軍の主力メンバーもこれからの成長が期待できる選手は少ない。昨年のドラフトでは1位で吉野創士、3位で前田銀治と高校生野手を高い順位で指名したが、彼らをいかに早く主力にできるかがチームの命運を握ることになりそうだ。
(文・西尾典文)
セ・リーグも併せてお読みください→広島はスター候補多し、巨人は野手育成が不可欠! “若手充実度”ランキング【セ・リーグ編】
●プロフィール
西尾典文1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。