(右から)たかはし・だいすけ/フィギュアスケート男子で2010年バンクーバー五輪銅メダル、同年世界選手権金メダル。14年に現役を引退したが、18年に復帰した むらもと・かな/故クリス・リードと組んだ2018年四大陸選手権アイスダンスで3位。国際スケート連盟選手権大会で日本勢による同種目のメダル獲得は初めてだった(photo 田村明子)
(右から)たかはし・だいすけ/フィギュアスケート男子で2010年バンクーバー五輪銅メダル、同年世界選手権金メダル。14年に現役を引退したが、18年に復帰した むらもと・かな/故クリス・リードと組んだ2018年四大陸選手権アイスダンスで3位。国際スケート連盟選手権大会で日本勢による同種目のメダル獲得は初めてだった(photo 田村明子)
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 四大陸選手権のアイスダンスで、村元哉中、高橋大輔組が快挙を果たした。同種目で日本勢過去最高の2位。まだ結成2季目の2人が思いを明かした。AERA 2022年2月7日号の記事を紹介する。

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 フィギュアスケートの四大陸選手権アイスダンス(1月20、21日、エストニア・タリン)で、結成2季目の村元哉中(28)、高橋大輔(35)組が同種目で日本勢最高の2位に入った。2人は本誌独占インタビューに応じ、喜びとともに、3月の世界選手権(フランス・モンペリエ)やその後についての思いを語った。

──2位という結果を出した感想を教えてください。

村元:トップ勢はいなかったのですが、チャンスはつかまないといけない。ここでの結果は世界選手権にもつながると思う。演技としては全然納得していないけど、トータルとして2年でここまで成し遂げたのはすごいことだと思っています。

高橋:ここでは初めて表彰台を意識し、演技は良くなかったですけど、目標としていた結果を得ることができました。やっと、やっていることと気持ちが一緒になりました。想像していたより早かったので、これからがスタートという気持ちです。

──わずか2年でこの結果を出せた理由は何だと思いますか?

村元:お互い、表現する熱意、パフォーマーとしての姿勢、作品を作りたい思いが強いのが似ているためかもしれません。

高橋:哉中ちゃんはシングル時代から表現力があり、アイスダンスで開花した。もっと経験値のあるダンサーと組めばトップにいけると思う。僕と組んでどう評価されるかは僕次第だと感じていました。他の組はリフトのおろし方とかスピンとかが本当にうまい。でも僕自身、昨季に比べれば考えずにできるようになったので、そこが評価につながったのかと思います。

AERA 2022年2月7日号より
AERA 2022年2月7日号より

■パッと切り替えられた

──北京冬季五輪代表を逃したのは残念でした。

高橋:目標を達成できなかったのは悔しいですが、四大陸や世界選手権の代表をいただき、見せられる場所があるので、意外にパッと切り替えられました。

村元:大ちゃんをアイスダンスに誘ったのは、彼のスケートの感覚、世界観を体験したいというのが大きな理由でした。その過程で一つ大きな目標があったほうが頑張れるので、五輪を頭に入れました。簡単ではないとわかっていたけど、四大陸と世界選手権の代表をいただいて(勝てなかったことに)意味があるかなと。ただ、(昨年末の)全日本選手権でベストな演技ができなかった悔しさは強いです。

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