オートミール米化レシピ研究家・これぞうさん/1984年生まれ。オートミール米化ダイエットで、40キロの減量に成功。ツイッターやレシピ本の出版で、米化のエポックを作った(photo 本人提供)
オートミール米化レシピ研究家・これぞうさん/1984年生まれ。オートミール米化ダイエットで、40キロの減量に成功。ツイッターやレシピ本の出版で、米化のエポックを作った(photo 本人提供)

 これぞうさんは水分量を変えたり、各種オートミールをあれこれ試したり、はたまたブレンドするなどして、メニューごとの米化の黄金比率を考案。ごはんの代わりにオートミールを使うレシピも開発していった。

「最初にやったのは、ふりかけを米化したオートミールにかけるだけのシンプルなもの。これが本当のご飯みたいでおいしかったので、納豆ご飯や卵かけごはんを試したり、ならチャーハンは?というようにメニューが増えていきました」

■40キロの減量に成功

 そんな2年間のオートミール米化生活を続け、32歳でなんと、40キロもの減量に成功したという。

105キロ時代のこれぞうさん。おばあちゃんのおいしいご飯を食べまくり、ダイエットとリバウンドを繰り返す日々を送っていたそう(photo 本人提供)
105キロ時代のこれぞうさん。おばあちゃんのおいしいご飯を食べまくり、ダイエットとリバウンドを繰り返す日々を送っていたそう(photo 本人提供)

 そうして我が身を「削って」確立したこれぞうさんのオートミール米化ダイエットは、最初に発信したツイッターで話題になった。20年には『オートミール米化ダイエットレシピ』(学研プラス刊)も発売。このころからオートミール米化のブームが爆発していった。学研プラスの石尾圭一郎さんが言う。

「紙と電子を合わせ合計発行部数15万部超という大ヒットに。昨年12月に発売されたばかりの2冊目の『オートミール米化がっつりヘルシーレシピ』も、発売1週間で増刷がかかりました」

 背景には、コロナ禍の運動不足や、健康不安、日々の食事に関する見直し意識の高まりなどがあるという。

「私も個人的にこの本のレシピで毎日食べるようになって、健康診断の悪玉コレステロールの値を、何年ぶりかで基準値に戻したんですよ」(石尾さん)

 担当した本も売れなければ、ダイエットも失敗続きの自分としては、石尾さんにちょっとした嫉妬を感じつつ、これをバネにこれぞうさんの本で人生52回目(くらい)のダイエットに取り組むことにした。

まずは主役のオートミールについておさらいだ。オーツ麦を加工した全粒穀物で、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素もたっぷり含む。一方、オートミール1食分と、ごはん1杯分を比べると、カロリーは半分以下、糖質は1/3以下という、夢の主食となっている。

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