■油断大敵、金メダル確信も転倒

 誰もが知っていた教訓を、冬季五輪の舞台で身をもって学んだ選手が、リンゼイ・ジャコベリスだろう。特設コース上でスピードを競うスノーボードクロスのアメリカ代表として2006年のトリノ五輪に出場。優勝候補として決勝の4人まで順調に勝ち進んだジャコベリスは、ファイナルレースでも序盤からトップを快走すると、後続の2人が転倒し、2位とも大差がついた状態でゴールまで“あと少し”。この時点で優勝を確信したジャコベリスだったが、続くジャンプで、スノーボードクロスの競技には不要な「グラブトリック」を披露。その結果、バランスを崩して転倒。急いで立ち上がったが、後ろから来たターニャ・フリーデン(スイス)にかわされて優勝を逃すことになった。まさに『油断大敵』。ジャコベリスはその後も同種目で五輪出場を続けているが、結果は5位(バンクーバー)、7位(ソチ)、4位(平昌)とメダル獲得ならず。今回の北京大会にも自身5度目の五輪として出場予定で、トリノの悪夢を16年越しに払拭できるかに注目が集まる。

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