――4回転を5本ずつチャレンジしました。この調子でまだまだ続けていくのか、さらに高みを目指すのか。
高みは目指したいなとは思ってます。ただ、僕にルッツはたぶん無理なんですよ、ってなると、っていうことになっちゃうんで。ただ、そうですね、全日本でのけがっていうのが思ったよりも長引かせてしまっているので、どうしても新しいジャンプの挑戦っていうのは、けがにつながることも大きくあるので、なかなか挑戦するタイミングっていうのが正直難しいところではあるんです。けど、どっかのタイミングで(鍵山)優真君とか、あと佐藤駿君とかと一緒にやろうよって感じでやると思いますよ。
――4A(4回転アクセル)も視野に入れている?
いやあ、公言するとやんなきゃいけなくなっちゃうんで、何も言わないです。
――鍵山選手と表彰された喜びは。
そうですね。もう優真君は、本当にトップの一員といいますか、もう完全にトップの選手だと思います。アイスショーとか練習からよく一緒になることはあったんです。なんか、今年が始まってプリンスアイスワールドくらいのときから、一緒に切磋琢磨してやってきたんですけど、その2人がオリンピックで同じ表彰台に立てている。すごいなんか、うれしいですし、なんかよく頑張ってきたなって、単純に思います。僕のスケート人生、優真君がいる限り、まだまだモチベーションを持って続けていける、それぐらい彼の成長が著しいので、おいてかれないようにいつまでも「尊敬している存在です」って言われるように、そんな選手でいたいと思います。
――五輪でフリーを滑って(ジャンプの)難しさはどう感じましたか。
サルコ―もあんまり良くなかったんですよね。どういう判定をされているかわからないですけれども、フリップもサルコーも良くなく、ルーフがすごい良かったと思うんですけど。それでも何か演技前から、あまり何か、飛べる自信っていうのがあんまり湧いてはいなかった。どっちかっていうと、ジャンプのときに気をつけなきゃいけないものを気をつけるというよりも、飛べるかなっていう方向に気持ちが向いていたので、それが多分硬くなった結果だと思う。ジャンプとしては全体的に本当に硬かったかなと。ただ、全部を振り返ってみれば、この点数で収まったのは、ちゃんと練習してきて、何とか耐えたっていう部分が大きかったと思います。
――4年前、オリンピックは普通の試合だったと言っていたが、今回はどうでしたか。
やはり、根本的なものは変わらず、僕にとってはどの試合も特別。このオリンピックという舞台は他の試合とは環境が違うものの、やっぱり一つの試合だと思います。僕が今考えているということは、帰って一刻も早く練習して。その次の世界選手権に向けて、僕はもっと絶対成長できる、もっともっとうまくなりたいって思ってますし。ただ、今年で辞めてしまう選手っていうのが多分たくさんいると思うので、それだけがちょっと寂しいです。
――これから成長していきたいこと、今回得られたこと、見つかったことは。
やはりジャンプの完成度っていうのが大切だなって思いました。ショートでは、少しずつジャンプの着氷後のステップを取り入れているんですけど、フリーではその余裕がまだないですし、そういった部分もまだ今の構成でもたくさん詰められる部分がある。新たなジャンプも自分に合う種類を探していきながらやっていきたいなと思います。
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