高木美帆自身も「金を取ったブスト選手が強い」と、五輪で通算6個目の金メダルを手にしたブストをたたえた。

■北京は滑らないリンク

 今大会の高木美は氷の感触をうまくつかめずにいる。初陣の3000メートルでは6位。「自分がこの氷に対して迷ったというのもあるかもしれない」と語っていた。堀井さんは言う。

「小柄な日本選手はパワーより技術力で勝負できるリンクを得意としますが、北京はどちらかというと滑らないリンク。力のいる氷です」

 今大会5種目に出場する高木美は13日に500メートルでも銀メダルを獲得。15日に団体追い抜き準決勝と決勝、17日には1000メートルが残っている。

「スピードも持久力も両方持っている選手なので、スタートから飛ばして積極的レースで逃げ切ってほしい」(堀井さん)

(編集部・深澤友紀)

AERA 2022年2月21日号を一部改変