東洋学園大学の跡地
東洋学園大学の跡地
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 人口急増を続ける千葉県流山市で、ある公立中学の移転先に私立中学が隣接して新設される可能性が浮上。これに対し「親の経済格差・教育格差が浮き彫りになる」などとして一部市民が見直しを求める署名活動を始めたと報じられたが、すでに私立の学園側から市に中学新設を白紙撤回とする連絡が来ていたことが分かった。公立中と私立中の隣接に「格差」がかかわってくるのかどうか。地元やネット上で様々な意見が飛び交っていた。

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 人口増加率で4年連続1位を誇る千葉県流山市。特に、つくばエクスプレス(TX)の駅周辺で近年、子育て世代の人口が急増している。児童の急増に対応するため、2024年春に移転予定となっているのが、市立南流山中学だ。

 南流山中はTXの南流山駅近くにあるが、隣接する小学校が、教室不足で近くパンク状態になる見込み。このため、約2キロ離れた東洋学園大学の跡地を市が買収し、同中学を移転。移転前の中学校の場所に、新たな小学校を建てる計画となっている。

 さらに、大学跡地の一部を、市が同市内で幼稚園や小学校を運営している私立の暁星国際学園(木更津市)の中学校に有償で貸し出す話が持ち上がっていたが、議論を呼んだのはこれについての報道だ。公立と私立の中学が隣り合う形になるため、「親の経済力や教育格差が浮き彫りになる」などとし、市民や保護者が隣接見直しや、誘致の経緯の説明を求める請願の署名活動を始め400人分の署名が集まったと、2月上旬に報じられていた。

 果たして、公立中と私立中が隣接すると本当に住民の“格差”が顕在化するのだろうか。ネット上では、

「子どもは気にしない、一部の親だけ」
「都内なら私立のそばに公立があるのは珍しくないが、何も問題は起きていない」
「親同士のマウントの取り合いになるのか」

 など、さまざまな意見が飛び交った。

 ただ、実はこの話、すでに結論が出ていたようだ。

 まず、流山市に事実確認をすると、報道前の今年1月20日に、暁星国際学園側からすでに白紙撤回の連絡が来ていたという。新型コロナウイルスの感染拡大による生活様式の変化などがあり「通信教育などの環境整備を図りたい」との趣旨だった。

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