長男・和平さんの誕生記念に描かれた、母子の肖像の前に立つアグネス・チャンさん(撮影/張溢文)
長男・和平さんの誕生記念に描かれた、母子の肖像の前に立つアグネス・チャンさん(撮影/張溢文)
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 今年、日本デビュー50周年を迎えたアグネス・チャンさん。1月26日に中野サンプラザで行われた50周年記念コンサートは約1600人のファンを集め、大盛況のうちに終了した。子どもの頃のこと、仕事や子育て教育観――アグネスさんに半生を振り返ってもらった。

【写真】子ども時代の愛らしいアグネス・チャンさん

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 私は6人きょうだいの4番目として生まれました。いちばん上が兄、そして姉二人、弟二人です。家の中では、きょうだいで遊んで、笑って、喧嘩して、母が怒っていたり。静かな時は一瞬たりとてない。そのかわり、毎日刺激はたくさんありました。その面ではきょうだいが多かったのは恵まれていたと思います。

 母は中国の貴州生まれ。結婚して香港に移り住みました。父は香港生まれ。6人も子どもがいるし、親戚の面倒も見ていたので、とにかくいろいろな仕事をやっていたイメージがあります。独立して会社も作っていました。

 きょうだいの中で、私は存在感が薄かったと思います。6人きょうだいの4番目で、3姉妹のいちばん下。立場が弱いので、何かあると私がいじめられる。子どもの頃はよく「泣き虫」と言われていました。

 そんな私を、父は一生懸命庇ってくれたんですね。それがすごく嬉しくて、私は父が大好きでした。私は完全なファザコンです(笑)。

 3姉妹のうち、上の姉とは5歳、下の姉とは2歳違い。上の姉は美人で有名で、ミスコンみたいな大会に出て、芸能界デビューもしたんです。二番目の姉は本当に頭が良くて。リーダーシップもあったので先生たちにも可愛がられ、学校ではすごく目立つ存在でした。そんな二人の姉がいたので、よく親戚に言われたのが、「なんでアグネスはお姉ちゃんたちに似ていないんだろう」って。上の姉が可愛くて、二人目の姉が頭が良くて、アグネスはどうしたんだろう?って。そうすると母は「この子を妊娠した時は一番家計が苦しかったから食べ物が足りなかったんです」って謝るんですよ。

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