「関ジャニ∞の村上信五さんは東京五輪でもキャスターをやりましたが、ノートにメモを細かくしたり、ものすごい勉強して、北京五輪に臨んだというのが報じられていました。フジテレビで『27時間テレビ』で総合司会をやっていた流れからの抜擢ですが、司会やMCを経験して、五輪のキャスターをやれる立場になれるのは、元々努力家だとは思います。東京五輪の時は村上信五さんに対して“うるさい”“はしゃぎ過ぎだ”とかの声もありましたが、今回は落ち着いていましたね。前回の評価を気にしたのもあるかもしれませんが、東京五輪とは競技が異なるので、村上信五さんが解説のアスリートの話を聞くというスタンスでもあったので、東京五輪のような“うるさい”という印象がなかった。ジャニーズと言えば櫻井翔さんは、報道番組のキャスターを長らくやっているので、今回も安定していましたね」

 三杉氏は村上信五の努力を高評価するが、圧倒的に強みを見せたのは、「現場での経験の積み重ね」のある元アスリートたち。

羽生結弦選手の競技後のインタビューを見ていて、アスリートとリポーターやキャスターの信頼関係の大切さを改めて感じました。羽生選手がアスリートとしても人間としてもすごいしっかりしているから、例えば、荒川静香さんや松岡修造さんとのやり取りを見ても、かなり真摯に応対していた。荒川さんは羽生選手にとって先輩なので別格ですが、別ジャンルの競技の松岡さんに対しても羽生選手がきちんと敬意を持って応じるなど、信頼関係を感じさせました。羽生選手が競技後、松岡修造さんの顔を見たら涙があふれてきて、“努力は報われない”という率直な気持ちを吐き出していました。このやりとりを見て、信頼関係って大事なんだなということを改めて感じさせられました。そういう点からは、松岡修造さんのようなベテランは強いので、村上信五さんはかわいそうではありますよね。リポーター経験や競技経験が長い人の方が圧倒的に強みを発揮できる」

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