宮川花子さん(画像=事務所提供)
宮川花子さん(画像=事務所提供)

 去年は東京オリンピック・パラリンピックがありました。私、もともとスポーツはものすごく好きなんですけど、こんなにのめり込んで見たのは初めてでした。

 ずっとウチら夫婦でマラソンチームを持ってたんです。芸人で足の速い子にも入ってもらったりして、マラソン大会に出たりもしてました。その縁で、パラのマラソン選手や乗馬の選手ともご縁ができて、仲良くしてたんです。

 去年のパラリンピックにはそういった縁のある選手も出場してました。ありきたりな言葉になりますけど、力をもらいました。こんなに励みになるんやと。

 変な意味ではなく、以前はパラの選手としゃべってる時は「頑張ってや!」とよく言ってたんです。純粋にそう思って言っていたんですけど「頑張ってや!」の中には、正直「大変やな……」という思いもあったと思うんです。

 でも、今自分がその状態になると、そらね、いろいろ思いますよ。ただ、こんなに尊敬とあこがれをもって見た大会はありませんでした。

 今の私はパラアスリートならぬ、パラ芸人やと思っています。例えば、車いすを使っている皆さんが出てらっしゃる番組とか、そういう番組も出られるんやったら出してもらいたいし、今はそんな思いで暮らしています。

 あとね、ずっと夫婦一緒にいる生活の中で、ものすごく会話をするようになりました。私は家の2階で寝てるんですけど、大助君が迎えに来て階段で手をひいてくれなかったら一階に降りられない。一日が大助君の助けで始まるんです。

 それと、もう事実として私も大助君も高齢者になってますから。芸人仲間からも「花ちゃんは、中高年のアイドルやで」と言ってもらったりもしています。

 家にいる中で、今の若い人たちの番組もたくさん見るようになりました。本当に面白い。ネタにしても、ホンマに良くできてるなと思います。でも、周りの同年代の人としゃべると、今の若い人の笑いが「どこが面白いのか分からん」という声も聞くんです。

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