疑問3:主治医に話さずに、セカンドオピニオンって受けられる?
回答:
セカンドオピニオン(2番目の意見)は、主治医から提示された治療法について、ほかの病院の医師の意見を聞くことができる仕組みです。
セカンドオピニオンでは、これまで受けてきた検査などのデータや、それに基づいた主治医の見解、治療法の選択などをセカンドオピニオン医が検討して、意見を述べます。
■主治医に黙ってでは、適切なセカンドオピニオンは聞けない
主治医に黙ってセカンドオピニオンを受けようとすると、検査データや主治医の見解などがそろっていない状況になり、セカンドオピニオン医は適切な意見を述べることがきません。
倉敷中央病院院長の山形専医師はこう話します。
「いまではセカンドオピニオンを受けたいと言われて、イヤな顔をする医師はまずいないでしょう。逆に、第三者の公平な意見を聞くことができて、医師側も患者さんも納得して治療に臨むことができます。セカンドオピニオンを希望するなら、ためらわずに主治医に申し出てください」
セカンドオピニオンを受ける病院は自分で探すか、あるいは主治医から紹介してもらうこともあります。
なお、主治医の診断や治療法に納得していれば、セカンドオピニオンを受ける必要はありません。
(文/別所 文)
※週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2022』より