ロシアとウクライナは停戦交渉を開始したものの合意に至らず、双方の要求には隔たりが大きく、その行方は不透明に。お笑い芸人・カンニング竹山さんは、69歳のプーチン大統領に対して、ある「心配」をしている。
【アンケート結果】「テレビを見ていて信用できないと思う人」1位は?
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ロシア、ウクライナ、そして近隣諸国それぞれに様々な背景はあるにせよ、ロシアがウクライナに侵攻した。そのことが、すごく時代錯誤に思えて仕方がない。過去の戦争と大きく状況が変化しているのがSNS。ロシアの人も世界各国の人も、今はSNSを持っていますよね。それで、世界はつながってしまっている。
太平洋戦争の頃は民衆に情報が入ってこない時代で、新聞やラジオでしか戦争がどうなっているのか知る手段がなかった。「日本が優勢」と新聞やラジオで報じられていて、ふたを開けてみたら、全然違っていた。
そういう時代は、民衆を容易に統率していくことができていたわけじゃないですか。それから時が経て、僕らの世代が知る戦争と言えば湾岸戦争。その時は衛星中継があって、バンバン、ミサイルが飛び交う様子がテレビで見られる時代になった。CNNとかテレビというメディアを通じて、真実を知ることになった。
そこから、何十年も経って、「何をやってもバレちゃってるよ」という時代に突入したと思う。侵攻されたど真ん中にいるウクライナ人たちが「いまこんな状況です」と流してくる映像が見られる。YouTubeにもウクライナの首都キエフのライブ映像がずっと流れている。
そういう時代に突入しているのは間違いなく、そこで、ひとつ希望が見えるのかなと思ったのは、世界各国でつながっているSNSという存在によって、戦争は止められるんじゃないかとも思った。
なぜかというと、プーチン大統領みたいな指導者がいくら秘密裡で何かをやっても、それがバレちゃう。中国も自国の不都合な書き込みを止めたりもするけど、外国からSNSを違法でも見ている人もいる。北朝鮮みたいな小さな国で、最初から徹底的にSNSを排除している国は別として、その他の国で起きていることは世界各国から見られる。