小原ブラスさん(写真/提供)
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 ロシアによるウクライナ侵攻が始まってまもなく1週間。2月28日には両国代表団による停戦に向けた直接協議が開かれたが、大きな進展は見られなかった。ロシア出身でタレント・コラムニストの小原ブラスさん(29)は、この現状に何を思うのか。本人に話を聞いた。

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――ロシアに生まれ、5歳で来日。兵庫県で育った「関西系ロシア人」として、バラエティー番組などで活躍しているタレントの小原さんは、ウクライナ侵攻を目の当たりにしてから、驚きや怒り、悲しみの感情が渦巻いている。

 僕はロシアがウクライナに侵攻することについて、ずっと反対の立場でした。どんな名目があったとしても、侵攻は許されることではない。最初に映像を見たとき、まさか本当にこんなことが起きているなんてと驚きの感情があり、それが今はどんどん怒りに変わっています。

 今一番大切なことは、戦争自体を早くやめてほしいと訴えること。僕はロシア人として反対の声をどんどん上げていかなければと考えています。

――世界各国でデモが起きているように、ロシア国内でも反対運動が広がっている。だが、ロシア警察はデモ参加者を次々と拘束。ロシアの人権団体「OVDインフォ」によると、28日朝時点で拘束者数は5900人を超えた。それでも反対運動は拡大している。

 ロシアでは昔から反体制派の拘束や、有名人や影響力のある人が事件に巻き込まれて亡くなるといったことがありました。本当のことはわからないけれど、強く反対意見を唱えることが怖いと感じる人もいます。でも、侵攻に反対だという気持ちは変えることなく発信し続けるべきだし、国内でも、SNSを通して映像を見た人たちが反対を訴えています。こうした動きが強くなることでプーチンの考えが少しでも改まるようなことがあるべきだと僕は思う。

■何を言っても言い訳に聞こえて…

――小原さんは自身のユーチューブチャンネル「ピロシキーズ」で、ウクライナ侵攻に対しての意見動画を配信。テレビやツイッターでも反対意見を発信している。2月25日に放送されたテレビ番組では、涙声になる場面もあった。こうした小原さんの姿に、「反対してくれるロシアの人がいてよかった」と声を寄せる人がいる一方で、「ロシア人なんてみんな収容所に送ったらいい」「国に帰ってプーチンを引きずり下ろせ」などの過激な声が届くこともあった。

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「ロシア人として反対の声を…」