ロシアのウクライナ侵攻は、スポーツ界にも大きな影響を及ぼしている。
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北京パラリンピック開幕前日の3日、国際パラリンピック委員会(IPC)は、ロシアとベラルーシが大会から除外されることを決定。前日の2日は、両国選手に個人資格となる「中立」の立場で出場を認めていたが、判断を変えた。報道によると、ロシアやベラルーシの参加に各国が反発。大会への参加ボイコットを示唆する声が相次いだという。IPCは大会が成り立たないことを危惧し、方針を変更した。クロスカントリー距離などに出場予定だったロシア代表のイワン・ゴルプコフは自身のインスタグラムに「何を言えというのか? 政治はスポーツの外にあるべきだ」と投稿した。
北京パラリンピックだけではない。サッカー界でも国際サッカー連盟(FIFA)が、ロシアは代表チームとクラブチームのどちらもFIFAとUEFAの大会参加を認めないという制裁を下した。ロシア代表はカタールW杯欧州予選でプレーオフに進出していたが、本戦出場はかなわないこととなり、ヴァレリー・カルピン監督は「FIFAが決定を下した後、我々がどのように失望したのかを言葉で説明することはできない」、「プレーオフの勝敗を決することになるというのが、我々の願いだった。私は選手たちのことを思うと、申し訳なく思う」と肩を落とした。フィギュアスケート、バドミントン、卓球、スキーもロシアとベラルーシの選手の出場権利を剥奪する措置を次々に発表している。
怒りの矛先がアスリートに向けられることも。英紙「Daily Mail」によると、ウクライナ代表DFヴィタリー・ミコレンコが、現地時間3月1日にインスタグラムを更新。ストーリーで、沈黙を守っていたロシア代表のアルテム・ジューバとロシア代表を名指しで非難した。
「お前がクソなチームメートと共に沈黙を守っている間にも、平和的な市民がウクライナで殺されている。お前は残りの人生、地下牢に閉じ込められることになるだろう。そして最も重要なのは、それはお前の子供たちも一緒だということだ。僕は嬉しいよ」