ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のすももちゃんです。
【写真】こんな姿見たことない! 枯れ葉をやさしく抱えて立ち上がる猫
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ぴろぉ~ん──。
メールの着信音が鳴りました。以前から登録している犬の親戚を探すアプリからの着信。わが家の13歳のチワワ「すもも」(写真、雄)のおじさんが見つかったとの知らせでした。
すぐにおじさんのご家族と連絡を取りました。おじさんは「ぐり君」という名前でしたが、残念ながら4年前に15歳で亡くなっていました。
4年前といえば、すももが名古屋の病院で心臓の手術を受けた年でした。
手術日の調整をする時に、「6月13日と20日、どちらにしますか?」と聞かれ、なぜか「20日でお願いします」と答えました。
本当になぜだったか今でもわかりません。
名古屋へ行くつもりだった手術前々日の18日、大阪府北部地震があり、大阪方面は大変なことになっていました。
もし13日にしていたら手術後のすももを病院に残し、私たちは待機中のホテルで震えていたと思います。
その時には「13日にしなくてよかったね」と言う程度だったんですが、ぐり君のご家族と話している中で6月13日は、ぐり君が火葬され、お空に旅立った日だとわかりました。
ぐり君が旅立った、7日後に手術を受けたすももは、困難な手術にもかかわらず無事に成功し、順調に回復しました。
会ったこともない小さなおじさんが「13日はダメだ! 20日にしろ! そして俺たちに流れる血を守れ!」と一生懸命に伝え、守ってくれたんだとわかり、涙があふれて止まりませんでした。
4年近くを経過したすももは、おじさんの分までおやつをたくさん食べて元気いっぱい肥満になっています。(福岡県北九州市/61歳/会社員)
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※週刊朝日 2022年3月11日号