結果を残したがまだ1年。競争が激しい巨人ではオープン戦から当然結果が求められる。だが、松原は課題だった粘り強さに欠けた打席が目立つ。2日の西武戦で「1番・中堅」でスタメン出場したが、4打数無安打。初回の第1打席で空振り三振を喫すると、3回無死一塁では松原の守備妨害による投ゴロで走者を進められず。7回2死一、三塁の好機もフルカウントと粘ったが左飛に倒れた。その後の試合は1番から外されて7、9番でのスタメン出場に。選球眼を磨いて出塁率を上げること、進塁打などアウトの質を上げるなどまだまだ課題が多い。

 他球団のスコアラーはこう分析する。

「丸は怖い打者ですが、1番で出てくれた方がありがたいですね。出塁率は高いですが盗塁を仕掛けるタイプではない。機動力がないので打者との勝負に集中できる。松原はミート能力が高いですが、ボール球でも振りに来るのでいやらしさはない。でも1番で使い続けないと成長しない。下位においても怖さはないので起用法が難しい選手ですね」

 かつて、原政権で5年ぶりのリーグ優勝を飾った2007年は、クリーンアップを打っていた高橋由伸を1番に抜てき。打率.308、35本塁打、88打点の大活躍で大きく貢献した。1盗塁のみだったが、出塁率が高く長打を打てる1番は相手球団にとって大きな脅威となる。丸の1番起用はこの高橋由のイメージと重なる。V奪回を目指す今季は、1番打者がキーマンになりそうだ。(安西憲春)

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