土佐卓也さん(34)と土佐有輝さん(27)の兄弟コンビ「土佐兄弟」。19年からSNSで発信している有輝さんの“高校生あるある”動画や“小栗旬モノマネ”などで注目を集め、数々のレギュラー番組を抱える存在となりました。さらに有輝さんはTBSドラマ「DCU Deep Crime Unit~手錠を持ったダイバー~」にも出演中で役者としても注目されています。賞レースで結果を残すという王道ではなくSNSからメディアの中心に躍り出る。これまでにないルートを歩む二人ならではの葛藤と覚悟を吐露しました。
【写真】くりぃむ上田に「天才」と言われながら25年間パッとしなかったのはこの人!
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有輝:「DCU」に出演するようになって、明らかにこれまでとは違う年齢層の方々から声をかけていただくようになりました。
SNSやバラエティーで僕らのことを知ってくれた若い人ではない方に認知してもらえる。広がりというか、その意味でもありがたさを感じています。
SNSの動画などで「演技、上手だよね」なんてことを言ってもらうこともあったんですけど、いざ本当の専門家が集うドラマの場に行くと、これは当然ながら身の引き締まる思いと言うか、日々発見と反省を繰り返しています。
あと、切り替えのスピードがすごいなと思いますね。ドラマって待ち時間が長いことが多いんですけど、待ち時間の間は普通にバカ話なんかをしてるんですけど、自分のターンになるとパッと変わるんですよ。さっきまで素の阿部寛さんだったところから、本当に一瞬で“新名隊長”になるんです。この変化は芸人の世界とはまた違うスイッチだなと。
あと、ものすごく大きかったのは“自分の知らない自分に会えた”ということだと思います。これまで7年間は「土佐兄弟」の有輝として、なんとなく「こういう人間だな」という意識があった中、ドラマの現場は全員が初めましての中で始まります。
転校生というか、これまでの文脈とは全く違うところで自分がどう振る舞うのか。その中で7年間の自分とはまた違うすごく明るい自分が出てるんですよね。阿部寛さんに小栗旬さんのモノマネを振ってもらったりすると、それに対してノリノリでやっている自分がいる。自分にもこんな面があったんだと思うと同時に、それが全くもってイヤでもないし、実はこれが自分らしい姿なのかなとも思わされました。