放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、睡眠の質を変えたあるモノについて。
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僕は気づくと、寝る時にいい夢を見たことがなかった。夢を見ないならまだしも、嫌な夢を見ることが多く、いつもうなされていた。しかもその嫌な夢はリアルで、締め切りが間に合わないとか仕事でミスしたとか、そんな夢を20年間寝る時に見てきた。だから僕は寝ると逆に疲れてしまうことが多かった。おそらく歯ぎしりも多いし、うなされているような声を出すことも多い。そんな僕の睡眠を変えてくれたものがある。
ちょうど一年ほど前だろうか、とある芸人さんに、コロナ対策としてお勧めしてもらったものがある。かなり熱いお勧めだった。それが「ヤクルト1000」だ。
ヤクルトと言えば子供のころ家で取って毎日飲んでいた。大人になり、いろんなところでヤクルトのいい噂は色々聞いていたが、飲もうとまで思わなかった。が、僕にお勧めしてくれたその芸人さんの熱弁を聞き、取るようになった。
週に一度一週間分を届けてくれるヤクルト。このヤクルト1000は乳酸菌シロタ株が1000億個入っているという。1000億個と聞いても全然ピンとこない。怪しいと思ってしまう自分がいる。確かに凄いのだろうが、逆にピンとこない。
とにかく、免疫力を下げないためのコロナ対策として飲み始めたのだが、正直、一日一本飲むって意外と大変で。忘れてしまったりして、すぐにたまってしまう。まだ飲み切ってないうちに翌週分が届く。なので、一日二本飲んだり、人にあげたりして、毎週クリアしていく。
正直、免疫力が上がってるのかどうかもわからないですが、僕はコロナになってないので、それだけを信じて飲み続けていた。
そんで、二カ月ほど前だろうか。「ヤクルト1000を飲むと睡眠の質が良くなる」と聞いた。ネットで調べてみると、ヤクルト1000の大きな売りの一つに「睡眠の質向上」と書いてある。「継続的に飲んでいただくことにより、一時的な精神的ストレスがかかる状況での、ストレス緩和や睡眠の質向上といった機能が確認されています」と。