しかし、今季のかなだいは、世界ランキング・ベストスコア共に出場選手中10位。楽観視こそ出来ないものの、日本勢過去最高位の更新は射程圏内だ。
男女シングルの代表には、鍵山優真、宇野昌磨、坂本花織、樋口新葉と、銅メダルを獲得した北京五輪団体のメンバーがずらりと顔を揃えた。埼玉で行われる来年の同大会に向けて、盤石の布陣で枠取りに挑む。1月の四大陸選手権で銀メダルを獲得した友野一希は、4年前の世界選手権でも無良崇人氏に代わり出場、大活躍を見せた。17歳河辺愛菜の踏ん張りにも注目したい。
世界情勢が不安定な中、開催側も選手も全力を尽くして大会へと向かっている。北京五輪シーズン最後の大舞台、全ての選手が、自らの目指す高みに向かって実力を存分に発揮出来ることを願いたい。(菱守葵)
※週刊朝日オンライン限定記事