関口:そうやってこの曲が熟成された頃に、作品としてレコーディングできたらいいなと思っています。ただ、レコーディングはミュージシャンにとって一番の成長のチャンスでもあるので、思い切ってもう録ってしまうのもいいかもしれませんね。

高木:一曲の内に1カ所でも100%満足できるところがあればいい。だから音楽って本当に面白いよね。

 3月20日にはビルボードライブ横浜での単独公演「ウクレレ七福神の来港!~ヨコハマに春がやって来た」を開催。

関口:何度かライブをやってきて、そろそろ本格的なライブをやりたいなと。

高木:早くやらないとあの世にいっちゃうから(笑)。長さん(いかりや長介)と志村(けん)が呼んでいる。

関口:いや、100歳までは大丈夫だと思います。

高木:そのつもりではいるけどね(笑)。でも、100歳まで生きてもただひとりでぼーっとしていては意味がない。何かをしてなくちゃ。それは誰かしらブレーンや友達がいてくれてこそやっていけることだよ。

関口:僕が生きていればお付き合いします。

高木:(笑)。僕は毎日娘が作ってくれるおかずを食べるとき、一口目に「おいしいな」と思う。少しでも「うまい」と感じたら「俺は長生きするな」と思うようにしている。良い方向に考えていかないと。

関口:“七福神”ですから、ハッピーと癒やしたっぷりなライブにしたいと思っています。それはウクレレのキーワードでもある。「こんな曲をウクレレでやるんだ」っていうところもあって、なんでもありな感じです。

高木:そう、なんでもあり。「ウクレレ七福神」というのも良いよね。それぞれ違う立場や目的を持っている人が集まったバンドだから、そこがバラエティーがあって面白いんだ。

(構成/ライター・小松香里)

AERA 2022年3月28日号

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