NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で3代目ヒロイン・ひなたを好演している川栄李奈さん。今作を大絶賛する作家・林真理子さんとの対談では、その最終回について語ってくれました。
【川栄李奈が語る「カムカム」撮影「回転焼きも皆さんに食べてもらった」】より続く
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林:きょう(2月下旬)、うちに送られてきた女性週刊誌を見たら、川栄さん、台本の読み合わせのとき、英語をしゃべるシーンですごく流暢に英語をしゃべったから、みんなびっくりしたという記事が載ってましたよ。おばあちゃんの「安子」さんにつながる何かがあるんですね。ネタバレになるからまだ言えないでしょうけど。
川栄:きょうの段階で「ひなた」の英語は出てきてないですけど、今後、英語が出てきたりラジオが出てきたり、「安子」さんの物語が「ひなた」に戻ってくるというシーンがたくさんあって、いちばん最初から見てくださってる方は「え~っ!?」となる展開がたくさん詰まっているので、楽しみにしていてください。
林:すごい楽しみ! 「ひなた」ちゃんはすごく勉強が好きで、英語を一生懸命やって、東京の大学の英文科に行って通訳になって、アメリカに行って「安子」おばあちゃんと再会するとか、アメリカの文化に触れていくんだろうというのが、作家の私が勝手につくり上げた物語なんです(笑)。でも、「ひなた」ちゃんはあんまり勉強が好きじゃなくて、ちょっと意外な展開でした。
川栄:でも、これは「ひなた」の成長の物語でもあるので、こんなに勉強ができない「ひなた」がどう成長していくかというところが、今後の見どころなんです。
林:私が気になるのは、岡山の同じ商店街で荒物屋をやっていた吉右衛門のお母さん、まだ生きてらっしゃるでしょう?
川栄:はい。
林:「るい」さんの岡山なまりがちょっと入った京都弁を聞いて、「岡山のどのへんにいたの?」という話から、「昔、商店街にいたんだよ」という話題に移っていかないのかなとか、岡山の雉真家に「るい」さんの分のお金もずいぶんあるはずだから、そろそろ出してくれてもいいかな、なんて思ったり……。