2018年秋、スケートボードとスノーボード、二つの競技で五輪を目指すと宣言した。同じ横乗りスタイルだが、自身も「野球とバスケほど違う」と表現するほど異なる競技の両立は前人未到だ。
「遊びで両方やっている人はいるけど、競技としては誰もやっていない。だから、正解もヒントもなくて、自分でイメージを膨らませて答えを見つけないといけない。そうするなかで、自分にしかできない表現が作り出せたと思う」
スノーボードを始めた頃は、ショーン・ホワイト(2006年トリノ、10年バンクーバー、18年平昌五輪金メダリスト)らトップ選手にあこがれたというが、自分の道を歩き始めてからは「他の人の影響は受けていない」と話す。
「どちらかというと、参考にしたくない。僕がすごいなと思った人がいても、真似をするんじゃなくて、その人にできないことはなんだろうと考えています」
(編集部・深澤友紀)
※AERA 2022年4月4日号