――今回のドームツアーでも演出を担当されます。
これまでの集大成を見せたいなと。WESTって、ロックなグループかって言ったらそれだけじゃないし、お祭り騒ぎのグループかって言ったらそれも違うし。だからライブ見てもらったら。演出でも細かくこだわっていますし、エンタメ力は誰にも負けない自信がすごくある。でも最終的に僕らは熱量で押し切るのが強いなと思ってるんで。
――「星の雨」に収録されている推し曲は?
シゲ(重岡)作詞作曲の「愛情至上主義」、好きですね。シゲが「ライブでブチあがる曲できたかもしらん」って送ってくれて。お風呂場でソッコー聞いたんですけど、もう良すぎて「めちゃめちゃええやんけ!」って電話しました。
■小瀧 望
――「星の雨」の歌詞にちなみ、最近起きた「すぐそこにある小さな奇跡」は?
この前、撮影の空き時間にクレーンゲームしたんですけど、2回連続100円で取れて、ちょっとびっくりしましたね。一緒にいたマネジャーさんとハイタッチしました。「僕のヒーローアカデミア」って好きな漫画のフィギュアで。普段は全然で、そのときも1回目は多分2000円ぐらい使ってます(笑)。
――カップリング曲「イキテヤレ」の歌詞「無駄こそ僕らの生きるパワー」にちなんだエピソードを。
合理的なんで、基本、無駄なことはしないんですけど、無駄な努力はないとは思ってますね。例えばお芝居に関する本を読むとか、直接作品に出てこなくても、知識があるだけで全然違いますし。
――「星の雨」にちなみ、もがきながら進んできた感覚は?
常に感じているんじゃないですか。例えば、今年2本目の連ドラ(現在「刑事7人」に出演中)ですけど、お芝居は好きだからこそ、悩みは尽きない。この台詞は相手の目を見て言ったほうがよかったのかとか、細かなところでいっぱい悩んだりしますね。
――「星の雨」に収録されている推し曲は?
僕はChillっていうか、いつでもすっと水のように入ってくる曲が好きなので、「Crazy about you」ですね。特にDメロが、メロディーと歌詞の母音がすごく合っていて、のばすところに「お」とか「あ」の母音が来るんで、気持ちいい。言葉の意味も大事ですけど、言葉の並べ方みたいなのも好きですね。「愛情至上主義」も、あいつ(重岡さん)はワードセンスの塊だと思ってるんで。テーマの見つけ方もうまいし、言葉遊びが本当に上手なんです。オリジナリティをちゃんと持っているのがすごいなって思いますね。
(構成/本誌・大谷百合絵、唐澤俊介、伏見美雪)
※週刊朝日 2022年8月5日号より抜粋