古端健吾さんと古端果林さん(photo 写真部・戸嶋日菜乃)
古端健吾さんと古端果林さん(photo 写真部・戸嶋日菜乃)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年4月11日号では、株式会社Antwayが手がける家庭料理配達サービス「つくりおき.jp」で勤務する古端健吾さん、「SHE Tokyo」運営およびアパレル企画・ディレクションを手がける古端果林さん夫婦について取り上げました。

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 妻39歳、夫33歳で結婚し、二人で暮らす。

【出会いは?】妻の大学時代の先輩が、職場の後輩だった夫を、食事会に連れてきた。
【結婚までの道のりは?】コロナの自粛期間中、メッセンジャーで妻が夫の仕事の相談にのっていた。夫が誘ったドライブを機に親しくなり、2カ月後に夫が妻のもとに引っ越し、半年後に結婚。
【家事や家計の分担は?】当初は妻に家事が偏り、話し合いを重ねて、徐々に分担。生活費は共通の財布や口座で、ほかは各自で管理。

夫 古端健吾[34]Antway つくりおき.jp

こばた・けんご◆1987年、長崎県生まれ。早稲田大学大学院経営管理研究科修了。大手商社に10年勤めた後、アパレルブランドを経て現職。出荷オペレーション、キッチン管理の課題調査等、事業成長の基盤づくりに携わる

 商社にいた10年は、いかに鎧を着て自分を強く見せるかが全てでしたが、彼女には自分の弱い部分も見せられる。転職のときは彼女も一緒に考えてくれたので、ミッションに共感でき、仲間を信頼できる今の職場を選択できました。

 プロポーズの準備には時間をかけました。映画にヒントを得て、川崎の神社で買ってきた赤い糸を眠っている彼女の小指に結びつけ、目覚めたところでプロポーズ。一日かけてレストランをまわり、バラの花束を渡して、帰宅すると卓上に指輪。大人の女性である彼女の記憶に残るものにしたかったんです。

 彼女は相手のことを優先して考えがちなところがありますが、自分が幸せになるために、やりたいことを何でも正直に言ってほしい。一緒に考えて、実現していきたいです。

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