林:私、加藤さんのカロリーメイトのCM、大好き。最初、加藤さんだと気づかなかったけど、あれは賞をもらったんでしょう?
加藤:ACC(ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS)の演技賞を僕がいただいて、ディレクター賞や撮影賞もいただきました。
林:バットの素振りっていうの?なんでこんなにうまいんだろうと思ったら、野球、大好きなんですよね。
加藤:大好きで、中学時代に少しだけ経験があります。
林:野球をやりながら受験勉強に励んでる高校球児が、コロナで甲子園がダメになっちゃって……という、あれはCMというより、ショートフィルムを見てるようでしたよ。2020年、21年の日本がどんな社会だったかを検証するときに、欠かせないものになるんじゃないかと思うぐらい。
加藤:僕自身も、留学から帰ってきて、またここから頑張ろうというときに、ミュージカル2本、ドラマ1本がコロナで立て続けに中止になってしまって、半年以上ほとんど仕事がない時期がありました。その当時、唯一受けたオーディションがあのCMだったんです。
林:あれはオーディションだったんですか。
加藤:はい。何もかもいい方向に行かないときだったので、今回もダメかもしれないと思って受けたオーディションでした。学業も1年間オンライン授業で、友達もまったくできない状態だったので、完成した映像を見て感じるところがあって……。
林:泣いちゃった?
加藤:自分の芝居ではあまり泣かないのですが、すてきな話だなと思ったし、周りの仲間からも「よかったよ」といまだに言っていただけるので、すごくうれしいです。林さんにもそう言っていただけて。
林:イギリス留学のことを聞きたいんですが、3年間でそれだけしゃべれるということは、前からかなり英語を勉強してたんですか。
加藤:小さいころから英語は好きでしたが、中学時代も「学校で勉強した部分に関しては話せる」くらいでした。