80年代後半からの大ブレークで、日本中の女性の憧れの的となった浅野ゆう子さん。5月から、三宅裕司さん率いる喜劇の舞台で、ヤクザの女組長を演じるそう。意外な出演のきっかけから、出演を熱望した理由まで作家・林真理子さんに話してくれました。
【浅野ゆう子が語るバブルと結婚「お誘いもなく、自分で払ってました」】より続く
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林:今度、三宅裕司さんが座長をつとめる熱海五郎一座でヤクザの女組長の役をなさるんですね(「任侠サーカス~キズナたちの挽歌~」新橋演舞場 5月29日~6月26日)。熱海五郎一座と浅野さんって、ちょっと意外な感じがしますけど、前にも出られてるんですね。
浅野:はい。熱海五郎一座に出していただきたくて、11年前に三宅裕司さんの楽屋を“襲撃”したのが始まりでした。待っててもお声はかけていただけないと思って、もう直談判しかないと思って行きました。
林:三宅さん、びっくりしたんじゃない? まさか浅野ゆう子さんが出てくれるとは思わなかったんじゃないですか。
浅野:「そんな女優いない」って言われました(笑)。「考えます」と言ってくださって。
林:今度のお芝居、(宣伝用のチラシを見ながら)三宅裕司さん、渡辺正行さん、ラサール石井さん、小倉久寛さん、春風亭昇太さん、東貴博さん、深沢邦之さん、皆さん一癖も二癖もあるおじさんばっかりじゃないですか。
浅野:アハハハ。でも、この舞台はとても楽しいです。皆さんが三宅裕司さんのことをリスペクトなさっていて、三宅さんが「そこの芝居、もうちょっとこうやって」とか言うと、皆さん「はい!」って真面目に受け入れるし、その姿勢がすごくステキです。
林:おじさんたちに囲まれて、浅野さん、紅一点なんですね。
浅野:この年齢で紅一点って、ありがたいです。
林:おじさまたちに囲まれてチヤホヤされて楽しそう。
浅野:ハハハ。全員で並ぶと、ガタイがいちばんいいのは、やっぱり私なんです。
林:そんなことはないでしょう。あ、ジャニーズからもお一人加わってるんですね。塚田僚一さん(A.B.C-Z)?