加齢性難聴データ
加齢性難聴データ

 どちらも人工内耳と同様に「サウンドプロセッサ」と「インプラント」からなる。人工中耳は、サウンドプロセッサからインプラントに送信された音の情報が、中耳に固定された振動子を震わせ、内耳に伝わる。一方、骨固定型補聴器は、サウンドプロセッサが音声を振動に変換し、頭蓋骨を介して内耳に振動が伝わり、音として認識される。

 人工中耳は、内耳を直接振動させるので、補聴器より聴力の改善効果が高く、骨固定型補聴器と比べても言葉の聞き取りがよくなる傾向がある。

 骨固定型補聴器はインプラントの一部が皮膚から露出するほか、一定の骨導聴力レベルがないと、効果が出にくい。

「最近は露出しないタイプや、対象となる骨導聴力レベルが従来の45dB以内から55dB以内に拡大されたモデルも登場しています」(土井医師)

 週刊朝日ムック「手術数でわかる いい病院2022」では、聞こえを改善する手術を実施する病院のリストを掲載している。参考にしてほしい。

(文・中寺暁子)

※週刊朝日2022年5月6-13日号より

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